せきぜんそく(咳喘息) 長引くからぜき、夜眠れない... 放置すると重症化も
更新:2015.07.12
7月12日(日)日本経済新聞の朝刊 日曜に考える ヘルス に せきぜんそくの特集記事が載っていました。
日本で咳喘息が認知されはじめたのは90年代後半からです。
咳喘息はすべての年齢で発症するといわれています。成人では女性が多いです。せきぜんそくの人には、小児ぜんそくだったひともめずらしくなく、小児ぜんそくのの半分以上はよくなりますが、約2~3割はぜんそくを再発するとされています。
咳喘息の疑いのある人の特徴は、風邪が治ったと思ったのに、咳だけ続いたりします。春や梅雨時、秋になどの季節の変わり目に決まって空ぜきが続く人も要注意です。花粉、ハウスダストまどによるアレルギー反応で気道に炎症が起き、気管が狭くなり咳が出やすくなっているからです。
治療は主に炎症を抑える吸入ステロイドが効果的です。効果が不十分の場合には気管支拡張剤を併用いたします。
自然によくなることもありますが、きちんと治療しないで放置すると本格的な喘息に移行するので早めに専門医の受診をお勧めいたします。
当院では呼吸器学会専門医として日本呼吸器学会「咳嗽に関するガイドライン 2012年改訂版」に基づき診断し治療しています。