感染性胃腸炎(ノロウィルス感染症)が流行しています。
更新:2015.01.26
感染性胃腸炎は、発熱、腹痛、嘔吐、下痢が主症状です。冬場に流行するノロウィルスは二枚貝(生ガキなど)などを食べて1日から2日で症状がでます。
感染者より排泄された排泄物、もしくは吐物中のウイルスが再び人体に戻り、感染を繰り返します。食品だけでなく、汚染された物に触れた手から口に入るといった経路でも広がるため、手洗いをしっかり行うことが必要です。とにかく外から帰ったら、家族全員、手洗い敢行をお勧めいたします。
治療は、安静・保温はもちろんですが食事の制限・脱水の予防が大切です。下痢が激しい場合でも、必要以上の下痢止めの投与は、ウィルスが排泄されずかえって病状が長引くことがあるので注意が必要です。 体内の水分が喪失する脱水症に対する治療が最も大切。とにかく、下痢で失われた水分や電解質を補うことが重要です。スポーツドリンクなど、飲める物を少しずつ飲んで、脱水を回避してください。食事は食べられるものを少しずつ食べるようにするとよいでしょう。ちなみに「お粥と梅干」という日本伝統の療養食は、適度な水分や電解質を補うことができる、脱水の改善のためのベストチョイスだと言われています。